キッチンの計画方法:レイアウトの種類、標準寸法、通路幅

ArchHomeAI 編集部 · · 8分で読めます

白いキャビネット、石のアイランド、タイルのキッチンパネルがある明るいキッチン
良いキッチンはレイアウトから。仕上げは最後に決めます。

キッチンを計画するには、部屋を測って固定ポイント(給水、排水、ガス、窓、ドア)を記し、部屋の幅に合うレイアウト(I型、II型、L型、U型、アイランド、ペニンシュラ)を選び、まずシンク、コンロ、冷蔵庫を置いてからキャビネットで埋めます。通路も確認しましょう。NKBAは1人で調理するなら107cm以上、2人なら122cm以上を推奨しています。

ポイント

  • まず固定ポイントを中心に計画:給排水、コンロのガスや電源、換気ダクト、窓、ドア。
  • 欧州のベースキャビネットは奥行き約60cm、天板高さ85–95cm(EN 1116)。米国は奥行き24インチ、高さ36インチ。
  • NKBAガイドライン:作業通路は1人107cm(42インチ)、2人122cm(48インチ)、通り抜けの通路は最低91cm。
  • シンク・コンロ・冷蔵庫の三角形はコンパクトに:各辺1.2–2.7m、合計7.9m以下。
  • アイランドは四方に通路が必要。実際には部屋の幅が約3.6m以上必要です。

キャビネットではなく部屋から始める

失敗の多くはキャビネットを選ぶ前に起きています。30cm足りない部屋に置いたアイランド、排水から遠いシンク、壁にぶつかる冷蔵庫の扉。うまくいくレイアウトは、固定ポイントと人が動くのに必要なスペースから始まります。

  1. 部屋を測る 各壁を天板の高さで測り、天井高、窓やドアの位置と大きさも測ります。柱、暖房機、壁内の配管も記録しましょう。
  2. 固定ポイントを記す 給排水、ガスやコンロ用コンセント、換気ダクトの経路。移設はできますが、リフォームで最も費用がかかる部分になりがちです。
  3. レイアウトを選ぶ 部屋の幅で選びます(表を参照)。幅で、2列、U型、アイランドが入るかが決まります。
  4. 主役の3つを置く まずシンク、コンロ、冷蔵庫を、横に作業スペースを付けて配置。他はその周りに決まっていきます。
  5. 埋めてスペースを確認 ベース、吊戸棚、トール収納を加え、色を考える前にすべての通路、開き戸、家電の扉を確認しましょう。
オープンキッチンとアイランドのある住まいの3D俯瞰図
アイランドを決める前に、図面で通路幅を確認しましょう。

6つのキッチンレイアウトと必要な幅

幅は目安です。約60cmのベースキャビネットにNKBAの通路の推奨値を足しています。必ずご自身の図面で確認してください。

キッチンレイアウト(部屋の最小幅の目安)
レイアウト向いている場合幅の目安注意点
I型ワンルーム、細長い部屋、オープンプラン通路込みで約1.8m作業台が少ない。テーブルやワゴンを追加
II型細長い部屋、1人で調理約2.3–2.4m通路を人が通り抜ける
L型正方形に近い部屋、オープンプラン約2.4 × 2.4mコーナーが死角に。コーナー収納を活用
U型収納と作業台を多く約2.7–3m圧迫感が出やすい。片側の吊戸棚を省く
アイランド型広い部屋、みんなで料理約3.6m以上アイランドの四方に通路
ペニンシュラ型アイランドが入らないとき約2.7m片側がふさがる。入口は空けておく

キャビネットの標準寸法:欧州と米国

キッチン家具はそれぞれのモジュールに従います。欧州ではEN 1116がキャビネットとビルトイン家電の寸法を調整しており、規格の概要では天板高さ850・900・950mm、天板奥行き600mm以上とされています。米国ではベースキャビネットが奥行き24インチ、天板高さ36インチで、幅は3インチ刻みです。

一般的なキッチンキャビネット寸法(メーカーに確認を)
項目欧州(メートル法)米国(インチ)
ベースキャビネットの奥行き約60cm(天板は60cm以上)24インチ(61cm)、天板約25インチ
天板の高さ85・90・95cm(EN 1116)36インチ(91cm)
ベースキャビネットの幅40・50・60・90cmが多い9–36インチ、3インチ刻み
吊戸棚の奥行き31–40cm(EN 1116)12インチ(30cm)
天板から吊戸棚まで45cm以上、50–60cmが一般的約18インチ(46cm)
トール収納約200–220cm84・90・96インチ

使いやすいキッチンのための余白

NKBAのガイドラインは北米で最も使われている設計ルールで、どこでも良い目安になります。あくまで推奨値で、建築基準ではありません。

  • 作業通路:1人なら107cm(42インチ)以上、2人なら122cm(48インチ)以上。
  • 作業しない通り抜けの通路:91cm(36インチ)以上。
  • シンク・コンロ・冷蔵庫のワークトライアングル:各辺1.2–2.7m、合計7.9m以下、間にトール収納を挟まない。
  • 食洗機:メインのシンクの端から91cm以内に置き、開けた扉の横に立てるスペースを。
  • 物を置くスペース:冷蔵庫の横とコンロの両側に。熱い鍋や買い物袋のために。
  • カウンター席:1人あたり幅約61cm。後ろは人が通らなければ約81cm、通る場所なら最大112cm。

アイランドは必要?

アイランドに惹かれる前に計算しましょう。60cmのキャビネット、107cmの通路、約90cmのアイランド、さらに107cmの通路で、合計約3.6mの幅になります。それより狭い部屋なら、通路が窮屈なアイランドよりペニンシュラや細いテーブルのほうが使いやすいことが多いです。

発注前に3Dでレイアウトを検証

ArchHomeAIでキッチンのスペースを開き、寸法を入力して、キャビネット、アイランド、家電を実寸で配置しましょう。無料の2D・3D設計で通路幅や扉の開きが分かります。レイアウトが決まったら、3Dモデルで扉材や天板を試したり、今のキッチンの写真をアップロードしたりできます。予算についてはキッチンリフォーム費用のガイドをご覧ください。

キッチンを実寸で計画 寸法を入力し、レイアウトを選んで、2Dと3Dですべての通路を確認。設計は無料です。 キッチンプランナーを開く

よくある質問

最も効率的なキッチンレイアウトは?

1人で調理するなら、II型やL型でシンク、コンロ、冷蔵庫を近くにまとめられます。広い部屋ではアイランドで作業台と席を増やせますが、どの通路も約107cm以上あることが条件です。

向かい合う天板の間隔は?

NKBAは1人で調理するなら107cm(42インチ)以上、2人なら122cm(48インチ)以上を推奨しています。約1m未満だと、人が通るときに食洗機やオーブンを開けにくくなります。

キッチン天板の標準的な高さは?

米国では36インチ(91cm)。欧州のEN 1116では85・90・95cmが挙げられ、90cmが最も一般的で、背の高い人は95cmを選ぶことが多いです。

ワークトライアングルは今も有効?

はい、ルールではなくチェック項目として。シンク、コンロ、冷蔵庫が近いと歩数が減りますが、現代のキッチンでは下ごしらえ、製菓、コーヒー、片付けのゾーンも計画します。

出典

本ガイドの作成方法:すべての数値は末尾に記載した出典にもとづき、2026年9月に確認したものです。価格は地域、仕様、年によって異なります。

  1. Kitchen Planning Guidelines with Access Standards — National Kitchen & Bath Association (NKBA)
  2. EN 1116 Kitchen furniture: coordinating sizes for kitchen furniture and kitchen appliances — BSI Knowledge
  3. UNI EN 1116: coordinating sizes for kitchen furniture (summary) — CATAS